みなさんこんにちは
ソウルは今週の中ごろから急激に気温が下がり、特に朝晩は寒くなってきました。
冬の気配を感じるほど、風も冷たいです。
今回は、通仁市場(통인시장/トンインシジャン)をご紹介します。
朝鮮時代の王宮であり、多くの観光客が訪れている景福宮の西側に位置しています。
鍾路区通仁洞にあり、この地域は西村(서촌/ソチョン)とも呼ばれています。
景福宮の後方には大統領官邸の青瓦台があり、街の整備や開発などが制限されている地域でもあるため、
現在も伝統家屋が立ち並ぶ静かな住宅街となっています。
大通りから枝分かれした通りに沿って、アーケード式の市場があります。
地下鉄3号線の景福宮駅からも徒歩10分ほどです。
一つの通りの両側には75店舗のお店が立ち並んでいます。
ソウルを代表する南大門市場や東大門市場のような大型の市場では感じられない、地域に密着した市場を感じることができます。
市場としては規模が小さいですが、野菜、果物、肉、魚など、さまざまな食材が並んでいます。
周辺には伝統家屋を改築したゲストハウスも点在し、外国人観光客の姿もありました。
最近では各地に大型スーパーマーケットができ、市場を利用する人が少なくなってきているといわれています。
しかしながら、地元の市場には、市場ならではの活気や風情、人々の交流があります。
この市場の特徴は、食堂やおかずなどを売るお店が多いことです。
市場通りを歩いていると、美味しい匂いが漂ってきます。
韓国料理には欠かせないコチュジャン、テンジャン、ごま油なども並んでいます。
店先ではトッポッキやチヂミが作られています。
市場で働く女性たちはとってもパワフルで、作られた料理はまさに家庭の味です。
お餅屋さんには、たくさんの種類のお餅が並んでいます。
もち米の生地を油で揚げた油菓(유과/ユグァ)、小麦粉、ごま油、
蜂蜜などから作られた薬菓(약과/ヤックァ)など、伝統菓子も売られています。
これらの伝統的なお餅やお菓子は、祭祀のお供え物や行事には欠かせないものです。
韓国ならではのキムチにもたくさんの種類があります。
効能が表記された韓方薬剤も売られていました。健康に関心の高い韓国の人々の風習などにも触れることができます。
市場には油で炒めた名物トッポッキや具沢山の名物キムパッなど、市場ならではの庶民的な食べ物が味わえます。
市場の中で食べ歩きをしている人の姿もあります。遠くから市場の名物を味わいに来る人々もいます。
通りの中心には通仁市場顧客満足センターがあります。
市場のお店で売られているおかずをお弁当に出来る“お弁当カフェ”の施設や市場の事務局などがあります。
外壁には、市場の案内や周辺の地図などが展示されています。
公衆トイレも設置されているので便利です。
市場を散策するだけでも、韓国の生活や食文化などに触れることができると思います。
韓国旅行へお越しの際は、韓国の市場にも行ってみてください。